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製図での注意事項
 
 エネルギー工学科時代に、製図の説明と配布プリントに使った資料です。エネルギー工学科では製図は通年の科目で、設計自体はしませんので、図面を読めるようになることが目標でした。設計製作はそれぞれの専門家にお願いしますが、そのとき、図面を見ながら依頼の話が出来る程度の知識は必要と言うことでした。
 
■投影法の原理
  空間を図のように、直角に交わる2つの平面H,Vを作ると4つの空間に仕切られる。右から反時計回りに、第T角、第U角、第V角、第W角と名付け、第T角に対象物を置いて投影する場合を第T角法と呼び、その他の場合も、第U角法、第V角法、第W角法と名付けている。製図で使用されるのは 第V角法と第T角法である。投影法については各々の場合に決められている。ここでは、第V角法について解説する。
    
 
■第三角法について
 情報量が多い面を正面に置く。正面から見た図をA面に投影する。側面図は、側面から見た図をB面に投影する。この面を矢印の方向Dに回転する。平面図は、上から見た図をC面に投影し、矢印のE方向に回転する。              
 
 第三角法の図面の位置関係
正面図、平面図、側面図とも対象ではなく必要な場合はそれぞれの反対側に描く。
■ネジ ボルトとナット
 
*以下の図面は、ページに載せるときに縮小すると太線が細線になったりしますので、線の太さは統一がとれていませんのでご了承下さい。図形ソフトで図面を描く場合、縮小拡大なしにそのまま印刷するときは、太線0.4mm, 細線0.2mmを使用しています。
 
●ネジの各部の名称
●ナット

 
中心線に対して対称形の場合の断面図
上半分は断面、断面はハッチング
  
●ナット φ20.5はボルトが入りやすいようにテーパを付けている。ボルトは面取りしている。
 

φ20.5は分かりやすいように実寸法よりは大きめに描いています。
 
■おねじの描き方


 
■めねじの描き方
 
■M10のネジを切る手順  Ex.M10のネジの時<下穴はφ8.6
ドリルの刃物で下穴をあける タップでネジを切る
 
■M10のネジ穴にM10のボルトを組み込んだ場合

 
(1) M10のボルト穴 (2) M10のボルト (3) ボルトの組み込み
 
■2枚の板をボルトとナットで固定

 

 
■埋め込みボルト

 

■線の使い方
用途および名称 説   明 適   用
外形線(太い実線) 図面の中で最も目立つように引く.一般には0.8mm〜0.3mmくらいで.図形の大きさ・精粗などにより適当に選ぶ. 品物の見える部分の形状を示す線
隠れ線(破線) 外形線のおよそ1/2の太さ.波線のな間隔、長さは図形の大きさに合わせる. 隠れて見えない部分の形状を示す.
中心線(一点鎖線または細い実線) 0.2mm以下 図形の中心を示す線
想像線(二点鎖線または一点鎖線) 外形線のおよそ1/2の太さ.中心線より太くする. 図形の関係位置、動く範囲、隣接部、仕上げしろ等参考に示す.
切断線(一点鎖線) 外形線のおよそ1/2の太さ. 中心でない箇所を断面図にして示す場合.その切断箇所を示す.
寸法線・寸法補助線(細い実線) 0.2mm以下.中心線と同じ太さ.両端に矢印. 寸法を記入する
引出線(細い実線) 0.2mm以下.水平線に対して60°の傾きで引き出し、 寸法、種類、加工法などを記入.
ハッチング(細い実線) 0.2mm以下.45°、間隔は図形の大きさに合わせる。 断面を示す場合に使う.
* 表中の例での線の太さは、正確な太さを表していません。このページに貼り付けると線の太さが変わりますので。
 
 最近、多くの機械工学科の製図の科目が少なくなってきていると感じている。機械工学科以外の学科も同様な傾向にあると感じている。企業において最近は大卒の製図技術はどの程度必要であるか分かりませんが。CADは、図面を描くための手段で、製図を理解するのとは異なります。実験屋にとっては、装置の強度計算、設計を自分で行い、図面まで描いて、大学の工作工場に依頼するのが当然であったが、企業に丸投げする研究者が多くなってきたのも事実です。私は、教科書やテキスト、資料、このホームページの図面も自分で描いています。教員が設計、強度計算、図面の製作をやらなくなったことが、必要性の低下と製図の時間数の減少につながっているのではないかとも思っています。今までの経験から、学生さんには是非製図をマスターしていただきたいと思っています。それとともに、図形を描くソフトをマスターすると良いと思います。ホームページなどの図面は3種類のソフトを使用しています。プレゼンテーションの図面、ホームページの図面など他の人とは異なるオリジナルなものが出来、説得力も増すと思います。

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